世界はいつも、前へ進むことや、何者かになることを求めています。
「プロジェクト・パンタカ」は、そこから少し離れた場所にある、静かな合言葉です。答えを出すための場所でも、みんなで立ち上がるためのムーブメントでもありません。
どこかで誰かが、見えない重荷を少しだけ下ろしている。「ここにも同じように休んでいる人がいる」と、ただそれだけを確かめ合うための場所です。
ちりを払い、あかを除かん。
空っぽの椅子を用意して、お待ちしています。
「プロジェクト・パンタカ」は、浄土真宗の僧侶である私、𠮷野雄大が立ち上げた活動です。新しい仏教のかたちを、ゆっくりと、手探りしながら実践しています。
大きなお寺という器を手放して、ただ静かに、誰かの「片隅」に在り続けること。祈りや支援を必要とする方のすぐそばで、社会と仏教を柔らかくつなぐ場所でありたいと願っています。
「パンタカ」という名前の由来は、幼い頃に祖母から贈られた仏教絵本にあります。
そこに登場したのが、お釈迦さまの弟子・パンタカ(周利槃特)でした。自分の名前すら覚えられず、周囲から呆れられ続けた人物です。しかし、お釈迦さまから渡された一本の箒で、黙々と掃除を続け、ついには深い悟りを開き、羅漢と呼ばれる聖者になりました。
私は今年で55歳になりますが、幼稚園の頃に読んだこの話を、いまだに忘れられずにいます。先日もこの文章を書きながら妻にパンタカのことを話していたら、いつのまにか泣いていました。それくらい、彼のことが好きなのです。
この物語は、「努力すれば報われる」という美談でも、「一つのことを極めれば何かが得られる」という教訓でもないと私は思っています。
パンタカの姿が私の心を揺さぶるのは、彼が「意味」や「価値」を超えたところで、ただ目の前の箒と落ち葉に向き合っていたからです。「賢くならなければ」「何者かにならなければ」という重荷から完全に降りて、ただそこにあること。「愚か者が、愚か者のままで救われる」というこの反転にこそ、仏教の最も深い優しさがあります。
そしてそれは、パンタカだけの話ではない——と、私は思っています。
プロジェクト・パンタカが目指すのは、皆さんに「それぞれの箒」を見つけてもらうことではありません。何の意味も持たず、ただそこにあること。同じ空気を吸いながら、違ったままで、「そのまま」でいられる場所。そんな風景を、社会の片隅に開き続けていくことです。
ここには、あなたを導く教訓も、何かを解決する答えもありません。私自身もまた、時に歩みを止めてしまう一人の凡夫(パンタカ)に過ぎないからです。
パンタカが、ただ一本の箒と共にあったように。
あなたと私が、ただそこにあるだけの場所を。
近所の銭湯に、ふらっと入るように。
そのくらいの気持ちで、来てください。
教訓も、アドバイスも、
気の利いた答えも、ここにはありません。
話したい人は話す。
黙っていたい人は、誰かの声をBGMに、ただそこにいる。
それだけの場所です。
あなたと私は、同じではない。
けれど、決して無関係でもない。
何者でもない輪郭が、ただ隣り合っている。
そんな夜を、月に一度、ここで開いています。
【よるの片隅寺って?想いと過ごし方】
ここは、家庭でも、職場でも、友人関係でもない。 誰でもない「ただの自分」でいられる、
第4の場所(フォース・プレイス)です。
さいはての縁側にふらっと腰掛けるように、お気軽にお越しください。
【扉を叩く前に、少しだけお伝えしたいこと】
・匿名OK・自己紹介は不要です。(その日、なんとお呼びすれば良いかだけ教えてください)
・話さなくても構いません。(カメラをオフにして、ラジオのように誰かの声を聞いているだけでも大歓迎です)
・答えも結論も出しません。(毎回ゆるいテーマは置きますが、全く違う話をしても、ただ溜息をつくだけでも大丈夫です)
・次回の開門:2026年5月21日(木)20:00〜21:00(※第三木曜で開催)
・場 所:オンライン(zoom)
・定 員:8名様(ゆっくり言葉を交わせる少人数制です)
※聞くだけのお席もご準備しております
・参加費:無料
・テーマ:「すきな食べもの(と苦手な食べもの)」
※Peatix、専用フォーム(ログイン不要)のどちらからでもお申し込みいただけます。
※システムのご利用が難しい方は、直接メール( shaku-yudai@panthaka.jp )でもお申し込みいただけます。
「片隅寺参加希望」とだけ書いて、お気軽にご連絡ください。
新しい子ども支援の場(詳細は準備中)
法響寺は、伽藍を持たないお寺です。
本堂も、山門も、墓地もありません。それは維持費を惜しんでのことではなく、お釈迦さまも親鸞さんも、特定の場所に居座らなかったという、ただそれだけの理由からです。活動そのものが寺の本来の姿である、と私たちは考えています。
葬儀、法事、供養のご相談を直接承ります。提携寺院の本堂をお借りすることも、ご指定の場所へ出向くことも可能です。既存の檀家制度の枠に収まらない、あなたの事情に寄り添った祈りの場を、共につくります。
伽藍を持たないことで生まれた余白は、社会へ還します。当サイトを通じたご依頼や物販で得た収益の一部を、子ども支援へ寄付します。どこへ、いくら届いたか。その流れは、この場で必ずご報告します。
※仏事のご相談・ご依頼は、すぐ下のお問い合わせ窓口よりお気軽にご連絡ください。
𠮷野 雄大(よしの ゆうだい)/釋 雄大
浄土真宗僧侶 / プロジェクト・パンタカ主宰
1971年生まれ。1994年に得度。関東地方を中心に、32年間で4,000件を超える葬儀・法事に出仕。また、6年間で約1,800人のご遺族へグリーフ(悲嘆)の傾聴に従事する。
2026年4月、僧侶人生の集大成として、特定の寺院(伽藍)に縛られない活動『プロジェクト・パンタカ』を開始。形なき寺「法響寺」のひとりの僧侶として、インターネット上の居場所「片隅寺」の運営や、子ども支援の場「想創の庭」の設立準備を通じ、社会の片隅に在り続けることを目指している。
【資格】浄土真宗 教師 / 法務員
【役職】四谷 鴻臚寺 主管
𠮷野雄大のnote https://note.com/44note_pc
お問い合わせ・ご相談
法事・葬儀のご依頼、または活動に関するご質問などは、お電話かメールにてお気軽にご連絡ください。
電話:03-6794-3721
私、𠮷野が直接承ります。法務や移動中などでお電話に出られない場合がございます。その際は、恐れ入りますが留守番電話にメッセージを残していただくか、メールをいただけますと幸いです。折り返しご連絡いたします。
法響寺は特定の拠点を持たない寺院ですが、法事を営む場所にお困りの方には、提携本堂でのお参りが可能です。
本堂使用に料金はかかりませんが、ご利用される方は、法響寺ですでに葬儀や法事を営まれたことのあるお家か、このサイトを通じて法響寺へ法事のご依頼される方に限らせていただきます。
その他、詳細は直接お電話かメールにてお問い合わせください。
提携本堂
鴻臚寺 四谷 東京
住所:東京都新宿区四谷1−22